2020年12月01日

令和二年燕市成人式を開催しました

11月28日、8か月遅れで令和2年度の燕市成人式を開催しました。
会場を三つに分散し、新型コロナウイルス感染予防対策を
徹底した上での開催でした。
また当日参加できない方のためにライブ配信も行いましたが、
なんとか大きな混乱なく終了することができました。
参加者は例年の約3割減(全体の約6割)でした。
それでは、今年も私の式辞を全文掲載します。

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式辞

本日ここに、晴れて令和二年燕市成人式を迎えられた皆さん、
誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
また、公私ともにご多用の中、ご臨席を賜りました
ご来賓の方々に厚くお礼申し上げますとともに、
今日まで新成人の成長を支えてこられたご家族の皆様にも
感謝とお慶びを申し上げます。

本来であれば、今年の成人式は
三月十五日に開催する予定でありましたが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、
やむをえず十一月に延期することになりました。
全国的に新たな感染拡大が懸念される中、
本日の開催も直前までどうするべきか悩みましたが、
一生に一度の晴れ舞台を新成人に用意してあげたいとの思いから、
会場を三つに分散し、感染予防対策を徹底した上で、
開催することとしました。
例年とは違う形での開催となり、
新成人の皆さん、ご家族の皆様には大変申し訳なく思いますが、
何卒ご理解いただきたいと存じます。

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今日私は、新成人の皆さんに三つのことを伝えたいと思っています。
新型コロナウイルスは、私たちの日常を大きく変えました。
学校に通えない、ふるさとへ帰省もできない、仕事やアルバイトもままならない。
これまで私たちが当たり前のようにあると思っていた日常が、
実は貴重なことの積み重ねで成り立っていることを痛感させられました。
明日また何が起きるか分かりません。
皆さんには成人になったことを契機に、
あらためて大人としての自覚と責任を持って、
竈門炭治郎のように「全集中!」、
一日一日を悔いのないよう充実したものにしていってほしい、
これが一つ目に伝えたいことです。

一方、新型コロナウイルスは、ニューノーマル(新しい日常)の到来、
リモートワークやオンライン会議に代表されるデジタル社会という
未来像を示唆してくれました。
コロナ収束後の世界、アフターコロナの時代は、
学校や仕事の在り方、人々の暮らし方、さらには地域社会や国家の在り方まで
大きく変わっていく可能性があります。
それは大袈裟に言えば、皆さんが夢見てきた人生そのものを
変えてしまうこともありうると私は思います。
今まさに私たちは時代の転換期にいるのです。
日本の社会がこれまで幕末の黒船、太平洋戦争の敗戦という
二回の危機をキッカケに大きく変化したように、
今回のコロナ禍についても、
感染が収束してしまえば元の日常に戻るのか、
それとも新たな日常への前進とするのかで、
未来は大きく変わってきます。

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私が皆さんに伝えたいことの二つ目は、
ピンチをチャンスに活かす発想がとても大切だということです。
まだ学生の人、すでに就職している人、それぞれ状況は違うと思いますが、
コロナだからしょうがないと思考停止したり、
変化を恐れて何もしないのではなく、
しっかりとした目標を持っていろんな事にチャレンジしていってください。

明治維新を成し遂げた坂本竜馬や西郷隆盛。
敗戦の中から世界第二位の経済大国を築いたソニーの井深大やホンダの本田宗一郎。
いずれも若い力が新しい時代を切り拓いてきました。
今回のコロナ禍も、これを乗り越え、アフターコロナという
新しい未来を築いていく推進役となるのは、
生まれたときからインターネットが身近にあり、
スマホやタブレットに慣れ親しんでいる君たちの世代だと思います。
確かに、今はつらいかもしれません。
でも、未来は変えることができます。
私は、君たちがそれぞれ自分の夢や希望に向かって歩んでいき、
これからの燕市、新潟県、日本を支えるために
活躍してくれることを心から期待しています。

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もちろん、長い人生の中には、
失敗したり悩んだりする時が何度もあると思います。
そんな時は、ゆずの「栄光の架け橋」の一節を思い出してください。
「もう駄目だと全てがいやになって逃げ出そうとしたときも、
思い出せばこうしてたくさんの支えの中で歩いてきた。
悲しみや苦しみの先にそれぞれの光がある。
さあ行こう振り返らずに進めばいい。希望に満ちた空へ」
君たちのふるさと「燕」には、愛情を注いでくれているご家族や恩師、
信頼できる仲間がいるはずです。その方々との絆を大切にしながら、
感謝の気持ちを忘れずに、どんどん前に進んで行ってください。

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そうです。君たちは一人じゃないよ、これが三つ目に伝えたいことです。
燕市は、緊急事態宣言中に帰省できない学生に対し
応援物資を贈ったことで全国的に注目されましたが、
今後も皆さんにエールを送りつづけます。
これまでも、オイルショック、円高、リーマンショックなど
幾多の逆境を跳ね返しそのたびに不死鳥(フェニックス)のように
蘇ってきた燕市は、今回のコロナ危機も必ず乗り越えられます。
私は、産業支援から市民生活支援まで幅広い分野をカバーする
新型コロナ対策「フェニックス11+」を進めながら、
君たちが今後とも誇りに思える「ふるさと燕」をしっかりと守り抜いていくため、
市民や経済界の皆様と心を一つにして
この難局に全力で取り組んでいくことをお約束しますので、
皆さんも現在の状況に負けずに頑張ってください。

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結びに、本日の成人式の実施にあたり、
日程の延期や実施方法の変更があったにもかかわらず、
一生懸命に準備してくれた実行委員の皆さんに感謝を申し上げるとともに、
すべての新成人の未来に栄冠が輝くよう心からエールを送り、式辞といたします。

令和二年十一月二十八日
燕市長 鈴木 力
posted by 鈴木力 at 07:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする