4月22日、第八十八回大河津分水殉職者慰霊式が
多数の関係者が参加される中、厳粛に挙行されました。
昨年、大河津分水は通水から百周年を迎えました。
この分水路は、越後平野を水害から守ってきた貴重な資産です。
しかし、その過程では多くの尊い命が失われました。
あらためて、先人が取り組まれた偉業に対し、
心より感謝を申し上げるとともに、
工事の礎となられた御霊に謹んで追悼の誠を捧げます。
私たちは、次世代へこの功績を引き継ぐ責任があります。
昨年は通水百周年記念イベントが盛大に行われ、
国土交通省が主体となった分水サミットや
未来につなげる記念シンポジウムなど、
多彩な事業が実施されました。
燕市においても、サンクスフェスタや
大河津分水の歴史を題材とした声優朗読劇の開催、
私塾「長善館」を創設した「鈴木文台」を主人公にした
偉人マンガを制作するなど、
大河津分水の歴史や洪水について学ぶとともに、
未来に向けて新たな展望を聞く機会といたしました。
「語り継ぐこと」。今後もこれを地元燕市の使命として
積極的に取り組んでまいります。
更に未来に向けて桜並木の復活にも取り組んでまいります。
現在、「令和の大改修」と呼ばれる
大河津分水路改修事業が進められています。
この事業により、信濃川流域の治水能力が高まり、
安全性や利便性が向上すると期待されます。
一日も早い完成を願うとともに、工事の安全を祈念しております。